2013年5月17日

Webアクセシビリティチェッカーの現状


W3CにWebアクセシビリティチェッカーの一覧ページがあるので、久しぶりに覗いてみたがどうも更新されている気配がありません。そこで、リストの中から有名どころを抜き出して、現状がどうなっているか調べてみることにしました。(ただし、色チェッカー、文法チェッカー、日本のものは除く)
Complete List of Web Accessibility Evaluation Tools
http://www.w3.org/WAI/RC/tools/complete

A-Checker

バージョンはわからないが、「AChecker - Copyright 2009 by ATRC」の文字が html コードにあり、サイトには (C)2011表示がある。WCAG 2.0 AAA まで対応が進んでいるし、かつてのように日本語が文字化けすることもない。また、アカウントを作るとWeb APIのIDが取得できる。以前はソースコードも公開していたが、ざっと探しても見つかりません。

AccMonitor


HiSoftware Compliance Sheriff® のアクセシビリティモジュール。WCAG 2.0 にも対応済み。

ACTF aDesigner


もう定番だから説明必要なし。ODFファイル、FlashのMSAA/IA2評価も可能。WCAG 2.0、JIS X8341-3:2010 対応。現時点での最新版は1.0.0。オープンソースです。

Functional Accessibility Evaluator 1.1


アカウントを作るとサイト単位でざっくりとした結果が出るが、日本語は文字化けするし、そのため結果もよくありません。

Total Validator v8.1.0


WCAG 2.0 AA 対応で、スタンドアロンのJavaアプリと、ブラウザから起動するアドオンがある。文法チェッカーは HTML5 対応。Basic 版は無料。Pro版は製品になっています。結果も文字化けなし。Pro版を試してみたい感じです。

WAVE


WCAG などのガイドラインチェッカーではないけど、たぶん一番見やすい表示画面ですね。ソースコード表示もあるしWeb制作者にはわかりやすいんじゃないでしょうか。


WAVEでkantei.go.jp をチェック

まとめ


ガイドラインのチェッカーとしては、aDesigner が定番ということで間違いないと思うのですけれど、やはりもっとWeb制作によりそったツールがないと生産性は向上しないんですよね。WAVE のようなデザイナやコーダが実践の場ですぐ使えるようなツールが充実してきたらいいだろうなと思います。

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